平成18年(2006)カレンダー(1)

ここ何年かカレンダーを作っているので、平成18年分も、と思いましたが、適当な写真がなかなか集まりません。
カメラを変えたり、引越しの準備があったりでなかなか写真がとれなかったのです。
そこで古いものも登場させまして、なんとか作ったのがこのカレンダーです。


1月  椿  東京都 神代植物公園

椿は種類が大変多いのですが、これは中部椿の
代表的な品種、紅妙蓮寺(べにみょうれんじ)です。
中部系の椿は肥後椿ほど大輪ではありませんが
はなやかなものが多いようです。
早咲きですので、椿の咲くのを待っている私には
一番最初に出会うもののひとつです。

2月  福寿草  大阪府 万博公園日本庭園

福寿草はお正月に寄せ植えで見ることが多いので、
お正月の花というイメージが強いのですが、
露地では2〜3月に咲きます。晩春には葉が茂り、
6月頃には枯れて休眠するそうです。
小石川後楽園にもありますが、夏にはまったく
姿を見たことがなかった理由がわかりました。


3月  ニリンソウ  東京都 小石川植物園

春早く落葉樹の葉が出る前、陽のあたる林の縁、
また林の中でも木々が少しまばらになっている
ところに咲いています。
葉の落ちた林の中を歩いていて突然濃い緑の
かたまりとたくさんの白い花を見つけるととても
うれしいものです。
2本ずつ茎をのばして咲きますが一本は長く、
もう一本はそれより低い位置で咲きます。


4月 アカヤシオツツジ  栃木県 日光

ヤシオは八汐または八入と書くようですが、
八入の色は繰り返し染料液に浸して染めた
濃い色とのことです。
濃いピンクの色を表現しているのでしょう。
またシロヤシオというのもあるのですが、
これは別名五葉ツツジといって、 花の形も
咲き方も違うので別の種類ではないかと思います。


5月  チゴユリ  東京都 皇居東御苑

稚児百合。名前の通りユリ科です。林の半木陰に
群生して咲きます。皇居東御苑の二の丸庭園は
手入れの行き届いた日本庭園もありますが、
昭和天皇のご意向であまり手入れをせず
昔の武蔵野の自然を思わせる雑木林もあります。
そこには林の木陰に東京の都心でまさかと
思う草花が咲いています。


6月  ガクアジサイ 東京都 皇居東御苑 本丸跡

東御苑本丸跡の中心部は広い芝生の広場に
なっています。千代田城のものとしては、
天守閣跡の石組みと富士見櫓が残っています。
広場の周辺部は木や草花の植え込みです。
松の廊下跡などの表示がありますが、
どのようになっていたのか想像できません。
アジサイですが、今まではユキノシタ科と
いわれていましたが、最近はアジサイ科と
するものがあります。


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