椿 色とりどり(3)



紅臘月(関西産)


椿の種類は大変多いのですが、色、絞り
一重、八重でわける、または産地でわけています。
多く見かけるのは関西、中部、関東、肥後
またユキツバキの系統もあります。

臘月(ロウゲツ)というのは白ですが、
これは紅とついて濃いピンクの花です。

 

本所白







      本所白は産地がわかりませんが、
      「本所」とついているので
      関東ではないかと思います。
      白は一重のものが多く
      八重は少数派です。
      「鴇(とき)の羽重ね」も
      これに似ています。
        


太郎冠者(有楽)
数奇屋(侘助椿・関東産)


 

 

 

 

 

 

  「たろうかじゃ」は利休七哲の一人、織田有楽斎が好んだともいわれ「うらく」の名も
  あります。これはとても古い椿のようで、現在の侘助系の品種の親といわれています。

  侘助椿は白、赤などがありますが、数奇屋はピンクなので特に 太郎冠者に
  似ているように思えます。 (2)の初雁は形が太郎冠者にそっくりです。

アケボノアセビ

 
神代植物公園に椿を撮りに行くときに塀の外に咲いています。
植物園の正式の一員ではないようですが、とてもかわいいものです。
白はよく見かけますがピンクのものは少ないようです。

ヤブツバキ
大虹(関東産)















椿は昔から愛好者が多く、新しい品種もいろいろ作られてきました。その多くのもとになったのが
ヤブツバキだそうです。ヤブツバキは本州、四国、九州、琉球、台湾と広く分布していますし
とても丈夫ですから、親に使われたのでしょう。
この大虹もヤブツバキが親だと書いてありました。どうしたらこんな子供ができるのか
不思議な気がしますが作る方にはこれがたまらない魅力なのでしょう。

宝合・たからあわせ(関東産)


この椿は花びらがとても変わっています。
いろいろな写真を見ると普通の
花びらもあるので、この花だけが
変わっているのかもしれません。
椿の花期は長いのですが、この種類は
比較的遅く咲きます。




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