花 晩夏の阿蘇で


「岡田山クラブ」のバックナンバーを
ご覧になった方は去年も熊本、阿蘇が
あったのに気づかれたかもしれません。

阿蘇にひかれて今年も行きました。
なかなか外輪山を思うように
歩くことはできないのですが いつかはきっと
思う存分堪能しようと思っています。

アキノノゲシ  

熊本空港は阿蘇の近くにあります。
外輪山を越える山道を通って南阿蘇に
向かいます。途中の山道にも野の花が
咲いていました。 

高ボッチ高原にもありましたが、アザミは
あちらこちらで見ます。アザミは 種類が
多い ので見分けられません。

アザミ  
くずの葉はいたるところで見ます。
でも花は高いところに咲くことが多いので
あまり気がつきませんし、花の時期が
とても短いのでなかなか撮れません。
今回は道路の近くに咲いていたので、
運良く撮ることができました。
秋の七草の一つです。 
くず  

これは正確にいうと葉隠れつりふねです。
普通の釣舟草(ツリフネソウ)は枝の先に
咲きますが、これは葉の下に隠れるように
咲きます。四国、九州に多いようです。
山地の水辺や林の中に咲きます。

ツリフネソウ  

黄色のツリフネソウです。
掲示板などで他の方の写真を
見たときは、私も見たい!と思いました。

去年長野県の入笠山で初めて見たときは
ほんとに感激しました。そのときは
少ししか咲いていなかったのですが
大事に何枚も撮りました。

ところがこのところ何度も出会うように
なるとありがたみも少々うすれて
きました。なんとも勝手なものです。

キツリフネ  

これも初めて見たときは感激した花です。
野生種は四国、九州に多いようです。

熊本の方に聞いた話ではこれは
丈があるし、長持ちするので
以前は熊本ではお墓にそなえるお花に
よく使ったそうです。ところが最近は
野生種がとても減ったので
これを取って、墓参りに行くのは
やめるようにと新聞にのったそうです。

ヒゴタイ  

山野の日当たりの良いところに生える
多年草です。
めずらしい花ではありませんが、
草の中からすっと茎をのばして
咲いている姿はとても目立ちます。

ツルボ  

山地の木の下などに生える多年草です。
節が太くて黒っぽい色をしているので
”フシグロ”といいます。

朱色の花は遠くからでもとても
目立ちます。他の花とはあまりにも
色が違うので、最初は園芸種の花かと
思いましたが、野生種のようです。

フシグロセンノウ  

カラスノエンドウに似た多年草ですが、
花が藤の花ににているので
フジの名前がついています。

やわらかな色の花ですが
長くのびた花がたくさん咲いているので
あたり一面がとてもはなやかになります。

クサフジ  
 

漢字で書くと「現の証拠」
つまり「飲むとすぐ効く」ということです。
下痢止め、便秘両方にきくようです。
花は赤紫と白のものがあります。
フウロソウ科ですので他のフウロと
(ハクサンフウロなど) 花も葉も
そっくりです。

以前は阿蘇の牧草地にもたくさん
はえていたようですが、
薬草を取る人たちがむやみに 牧草地に
入って取るので 最近は勝手に採取は
できないと 聞きました。

ゲンノショウコ  

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